暑くなってきたのに、子どもが麦茶を飲まない。何度すすめても拒否されると、脱水が心配になりますよね。水分補給してほしいだけなのに、親子で押し問答になることもあります。
麦茶を飲まない理由は、味、におい、温度、コップ、タイミングなど、いろいろあります。だから「飲みなさい」と言うより、飲みやすい条件を探していくことが大切なんです。
この記事では、麦茶を飲まない子の水分補給に使える工夫を6つ紹介します。飲み物だけでなく、食べ物から水分をとる方法もまとめました。
こんにちは。管理栄養士で、超偏食の3歳児を育てている村田みおです。実はわたし自身、栄養士なのに我が子に麦茶を一口も飲んでもらえず、夏に何度も焦った経験があります。その失敗から見つけた「飲ませ方」のコツを、今日はぜんぶお伝えしますね。
麦茶を飲まないと脱水が不安。まず知っておきたいこと
「飲まない」と聞くと、すぐに脱水を心配してしまいますよね。でも、いきなり量を増やそうとするより、まずは子どもの状態を落ち着いて見ることが大切なんです。
麦茶を飲まない子は意外と多い
「うちの子だけ飲まないのかも」と落ち込む方は多いです。でも、麦茶を嫌がる子はめずらしくありません。わたしの周りでも、10人中3〜4人くらいのママが「麦茶だけは飲まない」と話していたりします。
赤ちゃんや小さな子は、味やにおいにとても敏感です。大人には薄く感じる麦茶でも、子どもには「いつもと違う変な味」と感じられることがあるんです。
なので、飲まないこと自体を「困った子」ととらえなくて大丈夫。飲める条件を一緒に探していく、その入り口に立っているだけなんですね。
脱水のサインだけは覚えておく
とはいえ、夏場は脱水が心配なのも事実です。飲む量を増やす工夫の前に、「どんなときに気をつけるか」のサインだけ知っておくと安心できます。
おしっこの回数や量がいつもより明らかに少ない、唇や舌が乾いている、元気がなくぐったりしている、泣いても涙が出にくい。こうしたサインが重なるときは無理せず受診を考えてください。
判断に迷うときや、ぐったりしているときは、自己判断で何とかしようとせず、かかりつけの小児科に相談するのがいちばん安心です。経口補水液を使うかどうかも、心配な時は受診のうえで判断してもらえると間違いがありません。
飲ませ方を詳しく知りたい方は、経口補水液は子どもにいつから飲ませる?年齢別の目安と判断基準もあわせて読んでみてくださいね。
味と温度を変える。麦茶を飲まない子の水分補給の第一歩
飲んでくれない原因の多くは、味と温度だったりします。ここを少し変えるだけで、すんなり飲んでくれることがあるんです。
濃さを薄めて様子を見る
市販の麦茶や、大人と同じ濃さで出していませんか。子どもにとっては香ばしさが強すぎて、苦く感じることがあります。
まずはお湯や水で2〜3倍に薄めてみてください。色がほんのり付くくらいでも十分です。慣れてきたら、少しずつ濃さを戻していくと受け入れやすくなります。
「体にいいから」と濃いままの麦茶を毎回すすめる。子どもは苦みで余計に拒否し、麦茶そのものが嫌いになってしまう。
最初は薄めの麦茶からスタート。「飲めた」という成功体験を積ませてから、ゆっくり濃さを戻していく。
冷たさ・温かさを切り替える
温度も大事なポイントです。冷蔵庫から出したばかりの冷たい麦茶を嫌がる子もいれば、逆にぬるいと飲まない子もいます。
キンキンに冷えたものが苦手な子には、常温やほんのり冷たいくらいに。冷たいほうが好きな子には、製氷皿で薄い麦茶を凍らせた「麦茶氷」を一粒入れてあげると、遊び感覚で口にしてくれたりします。
同じ麦茶でも、温度が違うと別の飲み物のように感じます。まず、その子の「好きな温度」を探すところから始めてみましょう。
容器と飲み方を工夫する
中身は同じでも、何で飲むかを変えるだけで反応が変わることがあります。「飲みたくない」が「飲んでみたい」に変わる入り口になるんです。
コップ・ストロー・マグを変えてみる
いつもの同じコップだと飽きてしまう子もいます。ストローマグ、紙パック用ストロー、小さなおちょこサイズのコップなど、飲み口を変えてみてください。
特に、ストローだと吸う動きが楽しくて飲めるようになる子は多いです。逆に、ストローが苦手でコップなら飲める子もいます。その子に合う飲み口は、いくつか試してみないとわからなかったりするんですね。
子どもは「自分で選んだもの」に愛着を持ちます。お店で一緒にコップやマグを選ぶと、それだけで飲む意欲が上がることがあります。
「飲ませる」より「一緒に飲む」
大人が「飲みなさい」と差し出すと、子どもは身構えてしまいます。それより、親が隣で「ぷはー、おいしい」と楽しそうに飲むほうが効果的だったりします。
人形やぬいぐるみに「はい、どうぞ」と飲ませるまねをしてから、子どもに回すのもおすすめです。遊びの延長になると、コップへの抵抗がふっとゆるみます。
あわてず、楽しい雰囲気を作ること。それが、飲み方の工夫でいちばん大切なところなんです。
タイミングと代替の飲み物で水分補給をうながす
飲む中身と飲み方を変えても飲まないときは、「いつ出すか」と「何を出すか」を見直してみましょう。
のどが渇くタイミングを狙う
遊びに夢中なときに差し出しても、子どもは見向きもしません。水分補給がうまくいきやすいのは、のどが自然に渇いているタイミングです。
お風呂上がり、外遊びのあと、起きたばかりのとき、おやつの時間。こうした「渇いている瞬間」を狙うと、すんなり飲んでくれる確率が上がります。コップを一日に何度もテーブルに置いておき、目に入る回数を増やすのも有効です。
麦茶以外の飲み物も選択肢にする
どうしても麦茶を受け付けないときは、ほかの飲み物で水分をとってもいいんです。大切なのは「麦茶を飲ませること」ではなく、「水分が足りていること」ですから。
- 白湯・湯ざまし(クセがなく受け入れやすい)
- 水(常温で少しずつ)
- 薄めた野菜スープ・だし(食事感覚で飲める)
- ほうじ茶を薄めたもの(麦茶より香ばしさがおだやか)
ジュースや乳酸菌飲料は甘さで飲んでくれますが、習慣になると麦茶や水をますます飲まなくなることがあります。与えるなら量とタイミングを決めて、薄めて出すくらいがちょうどいいです。暑い日のメニューに困ったら、暑くて食欲がない幼児におすすめのひんやりレシピ7選もヒントになりますよ。
食べ物から水分をとる。飲まない日の水分補給の工夫
「飲み物を飲まない」と悩む日でも、実は食べ物からかなりの水分をとれます。コップが進まない日は、食事やおやつで補うと考えると、気持ちがすっと楽になりますよ。
水分の多い食材を取り入れる
夏野菜や果物には、水分がたっぷり含まれています。きゅうり、トマト、すいか、メロン、なし、オレンジなどは、食べながら自然と水分補給ができる優秀な食材です。
スプーンですくえるゼリーや、果物を凍らせたフルーツアイス、薄味のみそ汁やスープもおすすめ。汁物は水分と塩分・ミネラルを一緒にとれるので、汗をかいた日にぴったりなんです。
「水分=飲み物」と決めつけないこと。食事やおやつを水分の多いメニューにするだけで、一日の水分量はぐっと底上げできます。
遊びながら飲める仕掛けを作る
最後はちょっとした遊び心です。小さなティーポットでままごとのように注いだり、シールを貼った「特別なコップ」を用意したり。飲めたらカレンダーにシールを貼る、なんていうのも子どもは喜びます。
わたしの息子も、好きなキャラクターのストローマグに変えた途端、あれだけ拒否していた薄め麦茶をごくごく飲んでくれて拍子抜けしたことがありました。きっかけは本当に小さなことだったりするんですね。
偏食やイヤイヤで食卓がしんどい日は、イヤイヤ期にごはんを食べないとき試したい5つの対処法ものぞいてみてください。水分も食事も、肩の力を抜いて向き合うのがいちばんです。
まとめ:麦茶を飲まない子の水分補給は「飲める条件探し」
麦茶を飲まないのは、わがままでも困った性格でもありません。味や温度、容器が、まだその子に合っていないだけなんです。一つずつ試しながら、「これなら飲める」を見つけていきましょう。
- 麦茶を薄めて、苦みをやわらげる
- 冷たさ・温かさを切り替える(麦茶氷も◎)
- コップ・ストロー・マグなど飲み口を変える
- のどが渇くタイミングを狙って出す
- 白湯・水・薄いスープなど麦茶以外も選択肢に
- 果物・夏野菜・汁物など食べ物から水分をとる
そして、おしっこが極端に減る、ぐったりしているなど気になるサインがあるときは、無理をせず小児科へ。心配な時は受診を、を合言葉にしてくださいね。
「飲んでくれない」と焦る夜も、明日のあなたは少し気が楽になっているはず。完璧に飲ませることより、親子で笑っていられる食卓を。そのそばに、いつもこのサイトがあります。
うちの子の“食べ方”のタイプは?
食べムラや好き嫌いも、生まれ持った気質タイプが関係しているのかもしれません。かんたんな質問で、あなたの子の傾向と“その子に合った関わり方”のヒントが見られます。
登録不要・その場で結果が出ます

コメント